今回は自動売買を運用する上で、実際に発生した不具合、またそれらに関して自分なりにした対策を紹介します。
ハードディスク(C)の容量がlogファイルで圧迫される【シンボリックリンク】
これに関しては通常MT4で取引だけしてる方などは、あまり経験がない方が大半だと思います。
MT4のlogフォルダには3種類あります。
- MT4へのログイン情報、インジケータの読み込み等に関しての記録
- チャートに追加しているインジケータなどの読み込み等の記録
- EA(エキスパートアドバイザー)、自動売買などをバックテストした際の取引及び操作記録
以上の3種類になります。
この1と2のlogフォルダ内のファイルについては、1ファイルの容量はかなり少なく気にしなくても大丈夫です。
特に注意しないと行けないのが3のlogフォルダ内のファイルになります。
このファイルについては、自動売買をしている方、自動売買のバックテスト、最適化を頻繁している方に該当します。
もし10年間のバックテストだとすると10年間分の取引情報の記録が残ります。
私自身が経験した中で1ファイル35~45Gになります。
標準設定でMT4をインストールしている場合はハードディスク(C)に指定されていると思いますので、すぐに圧迫され、最悪システムの更新などに支障をきたします。
また圧迫されると、エラーとしてハードディスクの空き容量が少ないです。という通知がなされます。
対策1
対策としては勿論、3つ目のlogフォルダ内のファイルの削除になります。
logファイルは記録ですので、削除しても支障はありません。
各MT4毎にlogはありますので、バックテストで使用しているMT4は確認してみましょう。
対策2
前項の対策1をした後がオススメです。
シンボリックリンクの使用です。
シンボリックリンクとは、あたかもそこに元フォルダがあるかのようにパソコンに認識させます。
通常シンボリックリンクはコンソールでコードを打ち作成します。
今回紹介するのはその手間を排除したものになります。
フリーソフト【Link Shell Extension】を使用します。
downloadの項目からPCのビット数に合わせたプログラムを選びインストールします。
使用方法
Link Shell Extensionの使用方法はいたって簡単です。
- ハードディスクC→Dに移動したいフォルダ・ファイルの選択、移動
- まず移動したいフォルダを切り取り、貼り付けでDの任意の場所に移動させます。
- Dに移動したフォルダまたはファイルを右クリック【リンク元として選択】をクリック
- Cに元々あった場所で右クリック【リンク作成】→【シンボリックリンク】をクリック
- Cに元々あった場所にシンボリックリンクが作成され、PCはCにそのフォルダまたはファイルがあるかのように認識します。
- シンボリックからの編集、元ファイルの編集からでも全てが同期されます。
- Cに作成したシンボリックリンクに情報を追加された場合は、Dの元データ内に蓄積されます。
応用編
このシンボリックリンクを利用して以下のことができます。
自動売買をのバックテスト・VPSを使用して取引している方で、
尚且つ、MT4を多数起動する方推奨
- 固定のMT4でEAダウンロード先フォルダの大元を決める(最新フォルダはここ)
- そのフォルダのシンボリックリンクを他MT4の同フォルダがある場所に作成(元々あるフォルダとリンクを入れ替え)
- 最新フォルダのみ変更すれば、他MT4内のフォルダにも反映可能
注意ポイント
EA自体のアップデートの際はMT4の再起動が必要となる場合があり、内部のset内容も変更になる場合もあるので注意してください